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「逸公壺」は清代中期、恵孟臣と並べられて伝説の急須作家である「恵逸公」の作品・彼による器形に対する呼び方。
本作は(伝)逸公壺に倣って作られたもの。
宜興の趙莊地域で取れた朱泥の
「嫩鉱」(原石を細かくすることが比較的に簡単だが、シングルオリジンで土を作ろうとしたらペーストに近い状態になりがちで使えない)
と
「老鉱」(粒子が硬いほう)をブレンドしたもので制作された。
これで昔の壺の風合いをよく再現していて、
さらにお茶に対して独特な抽出効果があると思った。
鉄分は磁石吸引という形式で適度に取り除いて、ほどよく黒みが現れる。
詔安八仙、単叢、岩茶で試したが、
お茶の花的な香り、いわゆる軽やかな部分は白磁ほど10割出ることはないが、
7割ほど抑えられて、でも毎煎毎煎しっかり感じられている。
味わいの部分をよりコクがあるようにさせて、
まさに「滋味深い」と感じた。
やや焼成が低めの感じですが、育て上げれば全然お茶の美味しさを引き出す力は、高温のものに遜色がないと感じた。