SOLD OUT
ちょっと古い錫茶盤。
ほどよく精緻さとしょうがない雑さが混在している造形。
脚の柔らかい作りも綺麗。
熟練していて、美しくて、そしてほどよく柔らかい彫刻。
落款に謎の「長正沙街」が彫られているが、
買い付け先は浙江の金華で、
作風から見ても浙江系の錫器の可能性が高い。
錫器において、
1980年代ないしは極めて最近に作られたものは、
1900年代前後に見せる加工・落款を施すものがたくさん流通しているが、
本品は明らかに1990年代以降の作品。
一つの証拠は、
落款に工芸を表す「点錫」に使われる書体は、
1996年に発表されたフォトン「方正舒体」が使われる。
*方正舒体:北京の大手フォントメーカーでもある「方正」に制作されて、
DTP普及初期流行っていたフォント。
1921年江西生まれの書家「舒同」の書体に基づいて、孫志皓が執筆したフォント。
錫にとっても、複数種類の古美仕上げ方法が存在していて、
本品も加工による古びた風合いが生まれる可能性がある。
サイズ
20×15cm