SOLD OUT
徳化の骨董屋で見つけた明代(釉薬、胎、造形が特徴的)の徳化茶杯。
福州の修復師に欠けの金継をしていただいた。
明代(約1368-1644年)の土・釉薬・窯しかできない
雪の表情が潜む象牙のような質。
光を当てて現れる型に磁土を押す技法で生まれる皺も、釉質と映し合って麗しい。
徳化は古来、轆轤成形しにくい柔らかい磁土を使い、
その土を型に押す「手拓」技法が多用する産地。
杯などの実用器だけでなく、造像にもよく型作り中心に制作してきた。
「押す」と土の質との相乗でできた独特の密度の分布〜
この手の明代茶杯は、
5年前までに、「窯址」(窯の遺跡)から時々出土して、骨董市場に流通するが、
近年少なくなってくるらしい。
完璧(歪み、傷、鉄粉、粘着なし)のものは、オークションで10万円以上で取引されているが、逆に近代では完璧なものが比較的に作りやすくなって、味がないように見える場合が多いと思う。
売るかコレクトするか、悩ましい。